「木」のまち静岡から発信する
古来より日本人は日々の暮らしの中で様々な美を生み出してきました。中でも、複雑な地形と四季の変化が生み出した種類豊富な「木」は、生活の必需品として、また美を創出する為の欠かせない素材として大変親しみ深い存在でした。しかしながら、今日ではプラスチック等の人工素材の普及で「木」と身近に接することが少なくなり、次第に遠い存在になりつつあります。
本展は、優れた「木」造形技術のある静岡という地の利を生かし、様々な木造形作品を展開する造形家・杉山明博氏の家具・あかり作品により、過去(伝統)を振り返り、現代、そして未来に活かせる「木」の可能性を示すと共に、「木」と共に在る心豊かな暮らしの提案を行うものです。
また、子どもに対する深い愛をもって制作された、遊びと学びが共存する「木」の玩具作品も数多くご紹介します。乳幼児からの成長に併せた様々な展開が可能な「木」の創具は、触覚や視覚、嗅覚、聴覚などあらゆる感覚に作用し、心身共に豊かな発育を促すものです。
「木」のぬくもりを五感で体験し、幅広い世代が改めて「木」と出会い、発見し、豊かな心を育む機会となれば幸いです。
■第一章
日本の心、日本の木造形
「日本文化の型と形」
駿河指物・挽物に代表される静岡の伝統的な「木」技術等を用いながら、古来からの日本人の型や形の発想、日本的感性・思想を具体的に造形化した家具作品を紹介。
現代における「木」と共に在る心豊かな暮らしの提案を行います。
■第二章
くらしに物語をつくる
あかりの造形
「木」が本来持っている素材の真実性、自然の美は有機的なぬくもりに溢れています。
その「木」の在り方に従い造形化されたあかりは、物語のある空間、豊かな暮らしの場を生み出します。
つき板産業発祥の地、静岡の地の利を生かした作品群です。
■第三章
木とあそぶ子どものアトリエ
a.木とのふれあいワールド
触覚や視覚、聴覚、嗅覚などあらゆる感覚を使って大人から子どもまで楽しめる、大掛かりな体験型作品を紹介。
遊びながら様々な木組技術を学んだり、豊かな発想を育むことができます。手に取って、手で感じ、手で考え、未知の世界を体験してください。
b.いきものたちの造形館
様々な種類の木を用いて作られたユーモラスで親しみやすい鳥、動物、昆虫などのいきものたち。
不思議な形の木のパーツも工夫しながら組み立てると、よく知っているいきものになりますよ。
様々な木の、かたちや色をよく見て、触って、自分の好きな木を探してみてください。
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